ふえふき旬感ネット<アクティブインフォメーション>
命ひとつ露にまみれて野をぞゆく涯なきものを追ふごとくにも(太田水穂)
師走に入って冷え込み、草の上に残る露も凍りつきそうな寒さです。収穫の季節は過ぎ、ぶどうのつるや桃の枝も葉を落とし、冷たい師走の風に吹かれています。はかない露のきらめきは弱々しい光をわずかに集め、ほの暗い草の中で輝きを増すようにも見えます。(ちゃめ/2011.12)