葡萄ミニ図鑑

デラウェア

デラウェア原産はアメリカですが日本での栽培も歴史が古く、種なしブドウの代表的存在です。 約50年前に笛吹市春日居町で初めてデラウェアの種なし栽培に成功し、その技術が巨峰やピオーネなどの大房系ブ ドウの種なし化に繋がっています。食味的にデラウェアはその小さなツブツブ感に、多汁で甘みと酸味、バランス のとれた味わいを気軽に楽しむことが出来る、庶民派ブドウです。

キングデラ

キングデラ-名前にデラと付いてはいますが、味的にはデラウェアとは別物と思った方が良いでし ょう。粒がやや楕円形の茶褐色でデラウェアよりは大きいです。 マスカット・オブ・アレキサンドリアの血を受け継ぐせいか、香りはややマスカット香を感じさせ、表皮はやや厚いが肉質感は柔らかく、甘みと香りのバランスが良い。

巨峰

巨峰言わずと知れた黒系葡萄の王様としてブドウの代名詞的な存在です。 現在では種なし栽培の巨峰が主流となっていますが、多汁で味わい深いコクとフォクシー香がやや香る種あり巨峰は、未だ根強いファンがいます。また、種なし巨峰は完熟に向かい脱粒(粒がとれやすい)し易く、比較的完熟前 に収穫される傾向にあり、本来の巨峰の味にはやや劣りますが、種なし化栽培の拡大は食べやすさを求めた消費者 ニーズに応えたものです。

藤稔

藤稔りこのブドウの特徴は、とにかく粒・房の大きいことです。一粒の大きさはゴルフボールを超 えるものもあり、店頭などでは目を惹く逸品です。また、ピオーネの血をひくが、肉質は柔らかく多汁で意外とサッ パリとした味わいで、まったりとしたしつこさを嫌う方には丁度良い。とにかくピオーネを更に大きくした、ボリ ューム感のある迫力満点のブドウです。

ピオーネ

ピオーネ巨峰とカノンホール・マスカットの交配による黒系大房ブドウで、栽培の難しさからその殆どが種なし栽培されている。巨峰よりも肉質が締まり、強い甘みに爽やかな酸味のバランスが絶妙で、種なしながら味わい深い食味を得られるブドウです。また、藤稔程ではないがボリューム感は巨峰よりもあり、現在の黒系大房ブドウの中では一番人気でしょう。

美味しい『種なしピオーネ』ができるまで

シャインマスカット

シャインマスカット巨峰とほぼ同時期に収穫できる、マスカット系ブドウの新品種です。香りはハッキリとしたマスカット香を発し肉質も良く締まり、甘味も強く渋みも少なく皮が薄い為、そのまま何の違和感もなく食べられる、近年大ヒット予感のブドウです。農家での栽培年数が浅い為まだ多くの収量が見込めませんが 、数年後には大量に出回るでしょう。

ロザリオ・ビアンコ

ロザリオ甲府市・植原葡萄研究所によりロザキとマスカット・オブ・アレキサンドリアの高級品種を交配し、育成したブドウです。緑黄色~白黄色の大変優美な房形は美しく、また食味も肉質は程よい固さで酸味もなく、糖度が20度~21度くらいにまで上がり、まろやかな上品な旨みは正に青系ブドウの王様的存在です。 皮離れがやや悪いのですが、皮が極薄で種が小さい為、そのまま食べながら種を出した方がよいかもしれません。

ロザリオと、もうひとつのロザリオ

甲斐路

甲斐路フレーム・トーケー×ネオ・マスカットの交配による、植原葡萄研究所出所の最高傑作品である。今では山梨を代表するブドウとして認知されるほどで、赤系ブドウの代名詞にもなりつつあります。房は大房形状に茜色をやや濃くした感じの楕円の大粒が付き、果肉の質は比較的しっかりとしているが、固くはない。 また、マスカット香とその味わい深いコクは、飽きのこない甲斐路ならではの逸品です。

甲斐路について

甲州

甲斐路800年以上も前から栽培されている歴史ある山梨原産種です。果皮は薄紫色、控えめな香りですが、果肉は柔らかで果汁たっぷり。爽やかな甘さがあり、種の周りは酸味がやや強く、ほどよい酸味が味わえます。収穫期は9月中旬から10月中旬頃。このぶどうを原料として作られるのが甲州ワインです。

ぶどうについての詳しい情報は「ぶどう物語」へ

 

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