直伝おやつづくり教室

境川町以外から甲府市や甲斐市からも参加者が集まりました

2012年2月23日、この日境川町坊が峯ふれあいセンターで「直伝おやつづくり教室」が開催されました。さかいがわ農産物直売所笛吹市保健福祉部健康づくり課が共催した初めてのイベントです。普段、さかいがわ農産物直売所を利用しているお客さんの中で「直売所で販売されている草まんじゅうのつくり方を知りたい」という意見や要望と、「地元のおやつの作り方を他の人にも伝授したい」という店長さんの熱い思いから実現しました。旬感ネットのホームページと直売所のみで参加者を募集したところ、あっという間に定員の30名が集まりました。地元境川町の参加者がほとんどだと思いきや、甲府市や甲斐市から参加された方もいました。今回は直売所で「草まんじゅう」を生産している加工グループ“あじさい”と人気商品の「おやき」を作っている新田久美子さんに美味しく上手につくるコツを伝授していただきました。

お友達と一緒に参加された方が多かったです

草まんじゅうづくり

【材料】(約32個分)

米粉 1kg あんこ 1.6kg
ヨモギ 300g 砂糖 180g

【作り方】

まず、ボールに米粉に砂糖を入れて混ぜます。少しずつ熱湯を入れながらかき混ぜます。

お湯の量を調節しながら耳たぶくらいの堅さになるまでこねます。そして一握りずつちぎり、蒸し器に入れて15分蒸します。

蒸している間、あんこを40gに分けます。手の平を使い、あんこをコロコロ丸めます。(今回はつぶあんを使用しています)

15分経ったら蒸し器にヨモギを入れて、さらに3分蒸します。

今回使用していたヨモギはもちろん境川産です。春に採ったヨモギはゴミを取り除き、塩水で茹でてフードプロセッサーにかけて冷凍保存しておきます。塩水で茹でることにより、色止めとなります。昔は重曹を使っている家庭が多かったそうですが、ヨモギのニオイが活かされないため、今では塩水で茹でているそうです。

蒸しあがったらすりこぎで突きます。体重をかけ、しっかり混ぜます。堅い場合、熱湯を入れながら耳たぶより少し軟らかいくらいにこねます。このように全体にきれいにヨモギが混ざるようにします。

熱いうちにちぎります。ここからは時間勝負です。

手の平を使って皮を押さえるように丸く伸ばし、あんこをのせます。周りから皮を、真ん中に集めるように包み込みます。

最後に形を丸く整えて完成です!!

おやきづくり

【材料】(20個分)

○生地

ドライイースト 10g ドライイースト 10g
みりん 10cc 温湯 15cc
強力粉 250g 薄力粉 250g
砂糖 50g マーガリン 15g
ベーキングパウダー 10g 250cc

○具

ナス 2本 野沢菜 150g
味噌 適量 みりん 適量
強力粉 250g 薄力粉 250g
醤油 少々    

【作り方】

ドライイーストにぬるま湯と砂糖(少々)、みりんを加えて溶かします。数分置いて発酵させ、イースト液を作ります。ボールに強力粉、薄力粉、砂糖、マーガリン、ベーキングパウダー、水を混ぜ、そこのイースト液を加えてよくこねます。

湯を張ったボールに生地の入ったボールを入れ、ラップをかけて生地を寝かします。生地が膨れたらもう一度こね直し、空気を抜いてさらに置きます。

生地を発酵させている間に具を作ります。野沢菜を細かく刻んでおきます。ナスは食べやすい大きさに切ります。皆さん手際よく切っていました!(さすが主婦!!)

刻んだ野沢菜とナスを別々のフライパンで炒め、味を付けます。野沢菜は塩気がもともとあるので、みりんと醤油を少々入れて味を調えます。ナスは味噌とみりんを入れ、しなしなになるまで炒めます。そして粗熱をとります。今回は野沢菜とナス味噌でしたが、他にかぼちゃや肉味噌・切り干し大根などを入れても美味しくできます。

なめらかになった生地を、打ち粉をしたまな板の上で等分に切ります。30g~40gの団子状に丸め、しばらく置きます。そして生地を丸く伸ばします。(麺棒があればさらによし!)

具材を入れ、真ん中に集めるように包み込みます。形は小判型でも丸型でも自由です。種類がわかるように野沢菜を上にのせます。

蒸し器で10分ほど蒸します。生地は膨らむと隣同士がおやきにくっついてしまうので、間隔を十分に空けて蒸します。蒸し終えたら油を少しひいたフライパンで両面に焦げ目を付けます。

ついに野沢菜とナス味噌のおやき、完成です!!

盛り上がったおやつづくり

調理中はまるで家庭科の授業中のように、にぎやかに行われていました。食欲をそそう、あんこやヨモギ・野沢菜・ナス味噌のにおいが部屋中いっぱいに充満していました。参加者は講師に、積極的に質問や工夫の仕方・ポイントなどを熱心に聞いていました。次から次へと質問が多いので大変そうでした。草まんじゅうもおやきも包む作業があり、参加者は真剣に包んでいました。中にはあんこが飛び出てしまう人や、手の掌から落としてしまう人もいました。包む作業は慣れないと意外と難しいようです。講師の宮川さんは「寄せて上げるのがポイント!どれも一緒よ!」と軽くジョークを言いながら和やかな雰囲気でした。2つの料理が完成したところで、一斉に携帯電話で撮影会が始まりました。まるで女子高校生のノリ・・・女性はいつまでたっても心は女子ですね。

自分の作ったおやきをパシャッ!

ひとまずお茶を飲んで休憩

その後、今回の企画の笛吹市保健福祉部健康づくり課から食育が行われました。笛吹市では「市民一人ひとりが安心していきいきと健やかに満足した生活が送れる」を基に、「食を通じた健康づくり」を行っています。1日に「何を」「どのくらい」食べたらよいかが一目でわかる、笛吹市版バランスガイドが配布されました。バランスの良い食事のポイントは、『1日3食・3皿・3色』なのだそうです。自分の食事の適量やバランスよく食べること、毎朝きちんと朝食を取るようにすることなど、自分や家族の食生活を見直すことで健康に繋がると学びました。

健康づくり課の宮川さん

真剣に話を聞く参加者

そしていよいよ試食の時、「待っていました!」と言わんばかりに一斉に食べ始めました。どのグループも材料・調理時間は一緒ですが、大きさや形はそれぞれグループによって違いました。草まんじゅうは大きさとあんこの量だけの違いでしたが、おやきは見た目が全く違いました。表面を焼きすぎて焦がしてしまったり、皮が具の量と比べて厚かったり、具の大きさや味・焼き加減と各グループによって様々でした。今回の中で一番好評だったのは野沢菜のおやきでした。野沢菜のシャキシャキ感と、皮のモチモチ感が絶妙な食感で美味しかったそうです。食べながら意見交換や互いにアドバイスをしながら無事終了しました。今回学んだ草まんじゅうとおやきはさかいがわ農産物直売所で販売されています。(草まんじゅうは土日のみ)皆さまも是非、挑戦してみてはいかがでしょうか?(取材:ミーシャ/2012.2)

試食会で隣のグループの味見

●講師

あじさい

さかいがわ農産物直売所店長と“あじさい”のみなさん

境川町の主婦の生活改善グループから有志6人で結成されたグループ。2001年、さかいがわ農産物直売所のオープンをきっかけに活動を始める。桃・ぶどう・柿・プラムなどの専業農家で、農閑期に「草まんじゅう」(土日限定販売)をつくり、出荷している。また道を挟んで直売所の反対側の畑では、毎年行われているもろこし&ジャガイモ掘りフェア in 境川のジャガイモを管理している。他にも草まんじゅう用アンコの原料である小豆も育てている。

新田久美子さん

新田さん(写真右)と参加者

直売所オープン当時からパンを出荷している母の影響をきっかけに、2008年より直売所におやきと揚げ菓子を出荷している。おやきの種類は多いときには6種類あり、季節によって販売する種類が変わる。さかいがわ農産物直売所の人気商品。一番の人気は野沢菜のおやき。

さかいがわ農産物直売所 利用データ

◆住所:笛吹市境川町石橋702

◆電話:055-266-7700 / Fax 055-266-7711

◆休業日:月曜日(祭日の場合は翌日)

◆営業時間:9:00~18:00(4~10月) 9:00~17:00(11~3月)

◆公式サイト:http://www.sakaigawa-chokubai.jp/

 

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