笛吹川石和鵜飼「鵜匠体験」

今年も7月20日から笛吹市に涼を呼ぶ「鵜飼」の季節がやってきました。笛吹川の鵜飼は「徒歩鵜」といわれて、鵜匠は船上ではなく川の中に入る独特の漁法。それを体験してみようというわけです。

すっかり鵜匠になりきり笑顔も

鵜匠になるとは、こういうことではありません

え~こんなにたくさんのギャラリーが・・・

午後7時30分に会場に到着。他の観光客(ツアー)の皆さん地元の方など、意外とギャラリーが 多く、会場の土手には金魚釣り、やきとり、かき氷の露店があり、提燈が風情を灯します。 今シーズンの鵜匠体験予定者は期間内(7月21日~8月18日)50人弱とのこと。本日の参加者は私(ミーシャ)と東京からの観光ツアーの女性で計2人。鵜飼会場近くのテントで受付をすませ、笛吹市役場の待機場所に移動して着替えです。まず下にウェットスーツを着てから、その上に衣装を着ます。袖が長いのは鵜のく ちばしから体を守るため。胸あては火の粉から身を守るのはもちろん、裏側がポケットになっていて小物が入れられる女性にとっては重宝な優れもの。身支度が整いましたら、会場へ移動です。川辺で防水防寒の役割があるワラの腰蓑と篝火から髪を守るため頭に烏帽子をかぶります。獲物の鮎を入れるかごを着けたら準備完了。

よいしょ腰みのうまく縛れない

腰みのと吐かご

川に入る際、流れで思うように歩けないのですり足で歩くよう教えていただきました。なるほど流れに入ってみれば思いのほか水勢が強く、川の中の石にコケがついているために滑って、なれた本物の鵜匠さんに付いてゆくのがやっとです。これは私が人より小柄なせいかもしれませんけどね。さて、今回お世話になった鵜の名前は「すいかちゃん」。鵜はペリカンと同じ仲間で喉に 4・5匹捕った魚を溜めておくことができるそうですよ。

はじめは恐る恐る

すいかちゃん良くやってくれた

鵜を操る方法は鵜までもが逃げないように余裕をもたせる程度の長さで首を縛り縛り泳がせます。潜って水面に出てきたら縄を引っ張り引き寄せるという 作業の繰り返しです。鵜は水中で光るものに反応するので、もう一方が篝火を振ることで出てきた鮎を鵜が捕まえる。というわけです。そして鵜が鮎を飲み込んだ!と思ったら手元に引き寄せかごに吐かせる。今回私だけで獲れた鮎は・・・なんと2匹!!!この日鵜匠さんの中でも一番の漁獲高。恐るべしビギナーズラック。

おもわず拍手。鮎GET

そして、思いのほか冷えた体を岸に上げるとグッドタイミングで花火が上がりました。10分間で200発。わたしの鮎2匹を祝ってくれたようでした。

本当は影にもう一匹いるんです

祝砲ならぬ祝花火

記念品として鵜Tシャツをいただきました。前裾にはいさわの印が、背中に大きく「鵜」の字のプリントが。1000円の参加料ではこれだけで元が取れてしまいますね。

ほら、い・さ・わ

そして、鵜!

今まで、間近で鵜飼も見たことがない私でしたが、いざ鵜匠の格好になると鵜を 扱えるパワーが漲った気がしました。形から入るのも大切かもしれません。川に入る前は暑かったのですが、実際川の中に入ると風が心地よく水温のせいもあって思ったより涼しかったです。川の流れが強く最初は歩くことすらままならなかったのですが、鵜の紐を引いているうちにだんだん様になってきたと自分では感じました。そして何より鮎を2匹も獲れた喜び。鵜匠になりきって、このように身近で楽しく貴重な体験をさせていただき、ぜひ今後もこの伝統文化を多くの人に体験してもらって同じ感動を味わってもらいたいものです。(体験:ミーシャ)

汗か川水かわかりませんが美女濡れ?です

もちろん観るだけでも楽しめますよ

2009年鵜飼の取材レポートはこちら

 

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