ふえふきのバラ特集

御坂のバラ

「御坂のバラ」をご存知ですか?御坂を中心としたバラの生産農家十数件が組合を作って出荷しているバラのことです。現在、生花市場では「御坂のバラ」がブランドとして認知されつつあります。なぜ、御坂がバラの産地となったのでしょうか?「御坂のバラ」組合の会長をなさっている御坂町下黒駒の山本啓治さんのハウスをお訪ねしてお伺いしました。この時期は大変お忙しいにもかかわらず、丁寧に取材に応じてくださいました。

繁忙期にもかかわらず、親切に取材に対応して下さった生産者の山本さん

山本さんはバラ生産者としては2代目でいらっしゃいます。先代であるお父様が、昭和30年代に始められたそうです。初めは石和にあったレジャー施設「小松遊覧農場」の花壇に植えるためのバラの苗を育てていたのだとか。その後、培ったノウハウを切花用のバラの生産に生かすようになりました。そして近隣の農家も同じくバラ栽培を始め、この地域からまとまって出荷されるようになりました。こうして自然と「御坂のバラ」として認知されるようになったそうです。

桃や葡萄と同じく、昼間は暑くて、夜は冷えこむ笛吹市の気候が、バラ栽培にも適していたようです。栽培に必要な面積も他の作物に比べて少なく、効率の良い農産物であったことも生産者が増えた理由の一つでしょう。山本さんのハウスでは、一坪あたり年間300~400本が収穫されるそうです。バラの花は年間を通して需要が多く、現在ではハウスで栽培し、季節を問わずコンスタントに出荷されています。

しかしながら、バラは病気の多い植物です。今年のように湿気の多い年は、かなり神経を使うそうです。毎日かかさずバラの状態を観察して、細やかに手をかけてやらなくてはなりません。また、出荷作業は早朝から行われます。新鮮さを保つ為に、迅速な作業が求められます。美しいバラが私たちの手元に届くまでには、生産者の方々の様々なご苦労があるのですね。

現在、山本さんの所では、東京方面の生花市場に出荷しています。(要望があれば、個人の方にも直売してくださるそうです。)

山本さんのハウスでは、年間45種類ぐらいの品種のバラを栽培されています。新しく手がけた品種の花が咲いた時は、やはりその都度感動されるそう。手塩にかけて育てたバラたちの晴れ姿は、とても嬉しいものなのでしょうね。私達もきれいなバラの花を前にすると、華やかで幸せな気分になりますよね。美しい花を育て、消費者の元に届けるというのは、本当に素敵なお仕事だなと思いました。(取材:さっさ)

広いハウス内

脇芽を摘む作業中でした

山本さんの息子さん。イケメンです

モハナという品種です

エレガント!

ハウスの中は花園です

人気の大輪種「ディープウォーター」

鮮やかなオレンジ色の「シンディ」

次の新しい苗を育成中

すくすくと育っています

もうすぐ収穫されます

おまけ

笛吹市御坂町のマンホールの蓋の図柄は「バラの花」なんですよ。ご存知でしたか?地域ごとに特徴的なデザインになっています。ぜひぜひ、足元にも注目してみてくださいね!

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