芦川こんにゃく物語

仲の良い宮川さんご夫婦

笛吹市の一番南に位置する芦川町はひと昔前にはこんにゃく芋の栽培も多く、こんにゃく作りも盛んな村でした。作ったこんにゃくは自家栽培の野菜や漬け物などと一緒に町へ行商に行ったもので、当時、私も芦川のおばちゃんが籠をしょって来てくれるのを楽しみにしてたのに…そ~いや最近、おばちゃんの姿、見かけない…芦川と言えば「こんにゃく」じゃないの?収穫情報の取材でもこんにゃくは出てこなかったナ↓↓いつから芦川のこんにゃくはなくなったの…?そんな時タイムリーな情報をくれたのは山日新聞だった(^^)v 

芦川町鶯宿 「生いもコンニャク 宮川」

秋の気配漂う芦川町鶯宿と「生いもコンニャク 宮川」

山はほのかに秋の気配(*^_^*) この間まで青々していた樹木の葉もいつの間にか実がついてる♪ 芦川はもう寒いのかな…イロイロ考えてるけどホントはちょっとキンチョーしてる(^^;) 電話ではとっても気さくで人柄のよさそうなおじさんだったケド…ワクワクとドキドキでかなりテンション上がったまま若彦路を南へ…=3 =3 鳥坂峠を下ると何故か“懐かしい”と感じる風景(^o^)♪ こんにゃくの旗を目印に芦川を下る。やっとみつけたお宅の前であけびを撮っていると、「こっちだよ~」と声を掛けてくれたのはご主人の宮川正夫さん。奥さまとおばあちゃまも出迎えてくださいましたm(_ _)m

地下の芋藏

芦川のこんにゃくが一番栄えたのは昭和40年代後半~50年代前半の頃。多くの農家でこんにゃくを栽培していた。こんにゃく芋は栽培しても出荷できるまでに3年はかかる。収穫した芋は大きさ別に、出荷できるものと来年のタネにするものとに分けられる。タネ芋は凍みないように土に埋めたり、芋藏に保存されてきた。今では冷蔵庫に保管することが当たり前の時代。当時は凍みないように春まで保存するのは容易ではなかったコトと察する。

収穫までに何年もかかるコンニャクイモ

現在、芦川でこんにゃくを栽培している農家は僅かになってしまいました。後継者がいないコトもひとつの理由ですが、こんにゃく芋は一つの玉が大きくて重いンです(>_<) 40年前に栽培していた人たちが高齢になり、体力的に無理ができなくなっているのが一番の理由です。それでも宮川さんは芦川で穫れる在来種にこだわり続ける◎ 在来種は病気になりやすいうえ、収穫までに何年もかかります。品種改良された芋は大きくなるのも早いけどウマクない。

“ホンモノのこんにゃく”を食べて欲しいという宮川さんの想いが伝わってくる

宮川さんは芦川のこんにゃく芋がなくなるコトに危機感を感じ、ご自分でこんにゃく芋を栽培することを考えていらっしゃいます。「粉を使えばいいのに…」芋から造るコトの苦労を知り、つい口からこぼれたひと言m(_ _)m もっと楽な方法もあるのにあえて困難な道を選ぶ (>_<) 苦労して[道]を求める価値観に宮川さんの職人魂は支えられているんだろう(◎_◎;) 今のところ収穫の時期(10月)に1年分のこんにゃく芋を買いつけ計画的に使っています。基本的に宮川さんのこんにゃくは直売のみ。お客さまの顔を見ながら直接手渡しできるから、あえて賞味期限は入れない。口コミで広まってくだけ。宣伝もしない、売りにも行かない。奥さまと二人で行う手作業だから…一回に作れるのはこぶし程のこんにゃくが1000コ☆ 電話で注文された方には、宅配業者にお願いしてすべて翌日到着にしている。日を追うごとにこんにゃくから水分が抜けて少しづつ固くなる…どこまでも新鮮さにこだわる◎ “ホンモノのこんにゃく”を食べて欲しいという宮川さんの想いが伝わってくる☆ 38年間こだわりをもってつくり続けてきた職人でさえ毎回同じモノはできないという。無限の奥の深さと難しさがあることを感覚で知っているからこそのこだわり◎ 

あけび

あとひと月で結婚38年を迎えるお二人(*^_^*)v それにしても本当に仲の良いご夫婦(#^.^#) 今朝、お二人で散歩中に見つけたというあけび♪こんなキレイなの初めて(^o^)☆おみやげに頂きました♪ お互いを思いやり、かばい合いながら38年間夫唱婦随で手造りしてきたこんにゃくは宮川さんご夫婦の愛情のタマモノなのでした v(^3^)=☆♪ お二人は私にとっての理想のご夫婦でした。ありがとうございましたm(_ _)m
(取材:papico)

 

 

ページトップへ

〒406-0834 山梨県笛吹市八代町岡513-5 Tel.055-287-8851 Fax.055-287-8852
Copyright 2009-2012 Fuefuki-syunkan.net. All Rights Reserved.