盆地周辺の山々も、すっかり初冬の趣きです。
そこで紅葉の名残求めて、春日居町の兜山へ登ってきました。
紅葉、ほとんど散っていましたが、まだ楽しめました。
花はもう何も無くなっており、コウヤボウキやオケラのドライフラワーが残るのみ。
あっ陽だまりに野菊が咲き残っていました。慰めになります。
岩場の展望場所からは、笛吹市が一望。
眼下には、広葉樹の錦葉が広がっております。吸い込まれそう。
僅かに残ったムラサキシキブの実が、冬の訪れを感じさせます。
冬尺蛾以外にはヒナバッタが時折跳ねるだけで、虫達の姿も消えていました。
駐車場まで下りてきたら、マムシグサが真っ赤に熟れていました。
道標みたいですね。
野鳥は、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、ゴジュウカラを見かけて、
ルリビタキの声も聞こえたのですが、残念ながら何も撮影出来ませんでした。
そこで兜山のお隣の山にある、長谷寺さんへ寄ってみました。
エナガとコゲラを撮影できましたが、
ジョウビタキの声がするので、眺めていたら、
現れたのはソウシチョウでした。綺麗な鳥ですが特定外来種です。
笛吹市内で見かけたのは久しぶりでした。
複雑な想いで石段を下っていくと、足元に・・・
何と!スミレが一輪咲いておりました。
季節外れの徒花ではありますが、殺風景になりつつある景色に、
一点の慰みでありました。