笛吹市に広がるぶどう畑の中にある小さな美術館「青楓美術館」にて、青楓デザイン展と新収蔵作品展が開催されます。また、10月12日には津田青楓の魅力を学芸員と語る「青楓deちゃっと」も開催されますので、芸術の秋・笛吹の秋を是非楽しみにお出かけくださいませ。なお周辺には観光農園やワイナリーも多く点在しますので、併せてお楽しみくださいませ。
津田青楓が作家活動を始めた時代は、文化や芸術面において西洋からの情報が入り始めた時代でした。青楓もその影響を受け一人です。青楓の芸術センスはフランス留学も愛俟ってデザインの面でも優れた作品を残しています。書や絵画とはまた別な青楓の才能を見ることができます。今回は、皆様に初めてお披露目させて頂く新収蔵作品と、青楓の新たな魅力を楽しんでいただけるような内容になっています。(チラシより抜粋)
津田青楓デザイン展、収蔵作品展が9月末より開催されましたので早速取材に伺いました。学芸員様の丁寧な説明により、興味深くあっという間に1時間半ほどの時間が経ってしまいまして、改めてゆっくりと見に来たいと思いました。個人的にはデザイン展、特には様々な図案の数々に目を奪われ、机と椅子があったなら腰を下ろしてゆっくりとその写しを見てみたいほどでした。現代において日常生活の中で目にするあらゆるものは、その殆どがコンピュータグラフィックによるデザインだと思いますが、青楓の描く図案はそんなグラフィックに慣れた私の眼を緊張から解し、心目に染み入るものでした。もちろん時代背景もありますが、アナログの時代であってもその多彩な能力やセンスは非凡なものであると感じずにはいられませんでした。今回は時間の都合で新収蔵作品はゆっくりと見られませんでしたが、書から自然を題材にした幅広い作品まで、その魅力を十分に楽しめることと思います。是非足をお運びいただき、ご覧いただくことをお薦めいたします。
開館時間:午前9 時30 分~午後5 時(入館は午後4 時30 分まで)
休 館 日:月曜日(祝日は除く)、祝日の翌日、年末年始
入 館 料:一般300 円、大・高校生200 円、小学生100 円 ※65 歳以上は無料
住 所:山梨県笛吹市一宮町北野呂3-3
電 話:0553-47-2122