笛吹市青楓美術館開館40周年記念セレモニー

2014年10月24日UP

90歳を超えても作品を作りをやめることなくマルチな才能を発揮し続け、98歳で亡くなった津田青楓。その作品を数多く所蔵する笛吹市青楓美術館が2014年10月23日をもって開館40周年を迎え記念セレモニーが行われました。
一宮町の片隅にある小さな美術館内には、美術館館長、市長をはじめとする関係職員の方々や青楓ファンの一般の方が来館し、40周年という記念すべき日を祝いました。

セレモニーのあとのギャラリートークでは、開館40周年記念に合わせた企画展前編の作品を学芸員の方が解説をしてくださいました。
青楓美術館の歴史や津田青楓の歩みなどを踏まえながら1点1点わかりやすく解説していただき、この小さな美術館にある多くの作品がいかに貴重で今後も継続して守り続けていかなければいけないかを再認識するきっかけとなりました。また普段一般では入ることの出来ない所蔵庫も少しだけ見学させていただくことができました。

現在開催されている企画展前編では、津田青楓がいつどごろどんな作品を残してきたのかを時系列にそって展示されています。

2階へ上がる階段の脇には、青楓美術館や青楓の作品というテーマで公募した370枚を超える絵手紙の一般作品も合わせて展示されています。

筆の赴くままに書を書き上げる青楓。中央の作品は、「幽」の字が抜けていることに後から気付きつけたしたという、青楓らしさが垣間見れる作品。

所蔵庫には津田青楓の貴重な作品が大切に保管されています。所蔵作品が増え、所蔵庫が溢れてしまいそうなのが嬉しい悲鳴とのこと。

開館当時は初期と晩年の200点余りの作品がありましたが、今では多くの方の寄贈により500点を超える全期の作品が揃い、名実ともに青楓関連の美術館としては他に類を見ない美術館となりました。

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