境川レポーター養成講座(講義編)

【第1回】 (2011年11月21日)

これから講座が始まります

夜7時半、境川防災センターには今回の講座に申し込んだ数十名が集まりました。高齢者から女子大生まで、年齢も性別も様々です。境川住民に限らず、まちづくりに興味のある笛吹市民が参加しました。中には市外から来ている人もいます。この講座の司会進行はstudio-Lの西上ありささんです。講義の前に西上さんによるワークショップがありました。西上さんのワークショップは親しみやすい雰囲気で、とても人気があります。今回は自己紹介をしながら、他の人との共通点を探すゲームを行いました。

司会進行はstudio_Lの西上さん

本日の講師陣(左から鈴木先生、杉原さん、並木さん)

鈴木先生が他の自治体の例を紹介してくれました

西上さん(左)による楽しいワークショップ

初対面の人とも打ち解けたところで、本日の講義です。内容は初回にふさわしく「レポーターの心がまえ」について。講師は山梨日日新聞の杉原克彦さんです。この講座の大きな魅力の一つが、実際に現場で活躍している新聞社の方たちから講義を受けられることです。経験に裏打ちされた的確なポイントを教えてもらえます。取材者の心がまえとして一番大事なことは、『これがいい!』と思うものを発信することだそうです。「我々新聞記者が裏話を聞きだすには、時間をかけて取材対象と信頼関係を築く必要がある。しかし、地元に住む人なら、すぐに裏の話を聞き出せるはず。境川に住んでいるからこそ取材できる、根っこの話を引き出してほしい」とアドバイスがありました。

講義のテーマは「レポーターの心がまえ」

専門家による講義に真剣に聞き入ります

山梨日日新聞のデスク、杉原さん

講義の後は班ごとに、《境川地域が求めていること》《新聞作りで自分ができること》《レポーターとしてやりたいこと》について意見を出し合いました。出てきた意見を模造紙にまとめ、全員の前で発表しました。講座の最後に、鈴木先生から他の自治体の情報発信の例が紹介されました。「地元の人がレポートすると深いところが聞ける。優しく温かい記事を書いてほしい」とのお話でした。

「境川の良いところ」というテーマで話が弾みます

テーマごとに分類しながら付箋を貼っていきます

カラフルな付箋を使って、みんなの意見をまとめます

各班まとめを発表します

出てきた意見を全員で共有することが重要です

【第2回】 (2011年12月5日)

第2回の講座は、前回の振り返りから始まりました。参加者から出た意見を、西上さんがわかりやすくまとめてくれました。《境川地域が求めていること》の項目では、「つながりをつくる」「行動をおこす」「境川のPR」などの内容が挙げられていました。《自分ができること》の項目では「歴史に詳しい」「人脈がある」「お出かけが好き」「誰とでも仲良くできる」などが挙げられていて、新聞作りを楽しもうという参加者の気持ちが伝わってきました。今回の西上さんのワークショップは、隣の人とパートナーになって、自分のことを説明したり、相手に質問したりするもの。インタビュー取材のよい練習になりました。

まずは前回の振り返り

ワークショップの進行は西上さん

隣の人にインタビュー

その後は山梨日日新聞のカメラマン靍田圭吾さんの講義がありました。第一線で活躍しているプロのカメラマンに「写真の撮り方」を教わる貴重な機会です。会場の後ろには、靍田さんが撮った写真がパネルで展示してありました。写真を撮るときの大事なポイントは、心を動かされたものを撮影することだそうです。「人と同じものは撮らない」「いいなと思う写真をたくさん見て勉強する」「カメラはいつも持ち歩く」ということを心がけているとよいそうです。撮影する時の基本的な技術についても講義がありました。写真を上手に撮るための、ちょっとしたコツを聞けたのは、この講座に参加した特典です。

「魅力的な写真の取り方」を講義する靍田さん

靍田さんの写真を見て参考にします

「心を打つ文章の書き方」の講義

講義中の杉原さん

模擬新聞を使っての説明

改めて新聞がどう構成されているのか見てみます

その後、杉原さんから「文章の書き方」についての講義がありました。取材に行って心を動かされたり、びっくりしたり、感動したものを素直に書くことが、一番大切なことだそうです。その他文章を書く時の基本的な技術についても講義してくれました。

テーマ決め「何を取材しようかな?」

講師の鈴木先生(左)と、靍田さん(右)

【第3回】 (2012年1月16日)

今回の西上さんのワークショップは一風変わったものでした。「家族」「健康」「仕事」「お金」などの人生において大切なものを1枚ずつ紙に書き、不要な順に破いていくというゲームです。ゲームと言えど、大切なものを破るのは、なかなか勇気が要りました。最後に何を残すかで、その人の価値観が浮かび上がります。大切な物を喪失する疑似体験をしてみて、自分を取り巻くコミュニティの大切さに改めて気づきました。

ワークショップの様子

本日も司会進行は西上さん

講師陣(左から鈴木先生、河住さん、杉原さん、並木さん)

楽しいワークショップを通して打ち解けます

今回の講義は「デスク(編集の仕事)」についてです。講師は山梨日日新聞で編集の仕事をしている河住圭彦さんです。編集する時に大事なのは、『レポーターが伝えたいこと』をまとめること。それを念頭に、記者が書いた原稿をまとめ、記事を組み、見出しをつけ、紙面を作り上げていきます。河住さんは、紙面作りの基本についても講義してくれました。参加者に実際の新聞が配られて、それを参照しながら解説を聞きました。専門用語や、現場での常識などを教えてもらうのは、新聞社の裏側を覗くようでおもしろかったです。なにげない紙面でも、読者が読みやすいように、様々な工夫が施されていることを知りました。

「編集の仕事」について講義する河住さん

真剣に聴講

興味深い講義に引き込まれています

本物の紙面を見て、「読みやすさの工夫」を確認

講義の後は初めての編集会議です。二人一組になって、それぞれどんなことを取材するかを話し合って決めました。取材テーマを発表して、おおまかに紙面のレイアウトを話し合いました。講座の最後に鈴木先生からアドバイスがありました。「社会が複雑になっているため、整理してわかりやすく伝えるのが新聞である。ある種の秩序をつくって伝えるのが編集である。自分たちが何を大切にしているかを出してほしい」とのことでした。

何を取材するか、パートナーと話し合います

取材するテーマを発表

和やかな編集会議

境川レポーター講座「実習編」

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