笛吹の常識!?一升瓶ワイン

一升瓶ワインと神社

浅間神社境内

甲斐國一宮浅間(あさま)神社は山梨県の中で最も古い神社です。こちらで祀られているコノハナサクヤヒメは、古来、山火鎮護・農業・酒造の守護神、婚姻・子授安産の霊徳神として崇められています。そのため、峡東地域のワイナリー約40社から毎年ワインが奉納されています。最初に納められてから20年以上にもなります。通常、御神酒は奉納された日本酒ですが、この浅間神社の御神酒はワインです。これは全国的にも珍しいことで、さらに奉納されるワインのほとんどが一升瓶ワインです。(奉納されている中にはブドー液(ぶどうジュース)が1社、日本酒1社、それ以外はすべてワイン)東京の明治神宮でもフランスのボルドーワインが奉納されていますが、瓶ではなく洋樽の容器に入っているそうです。

奉納されている一升瓶ワインの一部が飾られている

御神酒は白ワイン

神様のお供え物として納められたワインは、神社のお祭りの終わりに祭りに関わった人々が御神酒を頂く「直会(なおらい)」として、また神社の参拝者の御神酒としていただけます。特に県外から来た方には敢えてワインを出しているそうです。昔は白ワインが納められることが多かったようですが、近年では紅白として赤・白両方のワインが奉納されるワイナリーが増えてきたそうです。神社ではワインの販売は行っていませんが、奉納されたワイナリーのパンフレットが設置されています。奉納されているワインは当初、書面で掲示されていましたが、2005年から境内の拝殿横で飾るようになりました。

また、2001年から笛吹市ワイン会12社が主催している「ワインコルク感謝祭」が3月21日に行われています。“3月21日を過ぎると農作業が始まる”、“321とカウントダウン”、“身(味)が良い”という意味を込めてこの日に制定されました。このイベントではワインを守ってくれたコルク栓をねぎらい、ぶどうの豊作やワインの醸造など、大地の恵みに感謝して、おたき上げが行われています。集められたコルクは神主さんからお祓いを受け、浄火されます。集められたコルクには、消費者が願いを書いたコルクもあります。今年の3月21日は未曾有の大震災が起きたため、残念ながら中止となり、笛吹市ワイン会の役員だけで神社に参拝のみしたそうです。ワインと深く関係するこの神社の境内には、ワインコルク感謝祭の2年目にワイン会が植樹したコルクの木が、今も奉納されたワインを見守るようにひっそりと生えています。

コルク供養箱が各ワイナリーに設置されている

おたき上げの時を待つコルク

植樹されたコルクの木

甲斐國一宮浅間

住所山梨県笛吹市一宮町一ノ宮1684
電話0553-47-0900 
HPhttp://asamajinja.jp/

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笛吹市内のワイナリー

 

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