すずらんの開花情報2011

すずらんの開花情報は、芦川源流域に自生する日本すずらん群生地を永年にわたり守り続けてきた故・藤本義晴氏に敬意を表すとともに、「君影草」の別名を持ちひっそりと咲く可憐なすずらんの開花の様子や貴重な生息環境を守り伝える事を目的としています。トイレ・駐車場あり（標高約1300メートル）

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開花記録一覧

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第9回

取材日：2011年6月6日（午前）　晴れ

今日の芦川町の空は初夏を感じさせる真っ青な空でした。気温は午前の撮影時で17度、相変わらず駐車場には観光バスや多くの県外ナンバーの車が駐車されていました。群生地へ入った途端、以前にも増してすずらんの花の香りが爽やかに感じました。群生地内では春蝉（ハルゼミ）という蝉が力いっぱい鳴いている声が響いています。さて、すずらんの花は先週の土日の天気により生長が一気に進みました。そしてC地点ではすずらんの花がやっと開花し始めました。現在D地点では遅咲きのすずらんが満開の状態です。今A・B地点が見頃を迎えています。この調子だと今週も花を楽しめそうです。
※ こちらのすずらんは「にほんすずらん」種のため非常に小ぶりです。そのため、葉に隠れるように咲いています。のぞき込むようにしてすずらんの花をご覧ください。

今日もたくさんのお客さんがすずらんを観に来ていました。

左上：北入口の階段。右上：久々にネコヤナギの仲間に出会いました。

左上：北入口。右上：群生地の中は初夏を思わせる風景です。

すずらん荘売店。今日も芦川産のお野菜や加工品、軽食が販売されていました。すずらん荘売店の今年の営業は今週いっぱいを予定しているそうです。すずらん荘での営業は通常通りです。

左上：芦川産の大根。右上：手作りの地菜炒め。

それではA地点から観察を始めます。A地点は北入口から群生地に入った地点に位置します。

A地点のすずらんは満開を迎えています。特にA地点からB地点へ向かう道が咲いています。

左上：遊歩道で蝉君を発見。ヒグラシにも似ているような・・・もしかして春蝉でしょうか？右上：遊歩道の地面が白樺の影で柄のようになっていました。

続いてB地点。A地点から60メートル歩いたところにB地点があります。

現在満開のB地点。撮影には最も適している地点だと思います。

B地点からさらに100メートルほど、傾斜のある遊歩道を歩くとC地点に辿り着きます。標高が一番高いため、一番生長が遅い地点です。

現在一番イカリソウの花が咲いている地点です。

やっとすずらんの花が咲き始めました。

南入口にあるD地点。この地点は群生地の中でも一番標高が低い所に位置します。

左上：すずらんの花の横には虫の卵がありました。右上：強い日射しに隠れる花たち。

D地点に咲く花はほとんど遅咲きです。枯れた花も多く見られました。

すずらんの花は下から咲いていきます。（撮影場所：B地点）

足元に注意して花を探してみてください。（撮影場所：D地点）

太陽の光を浴びるすずらん。（撮影場所：A地点）

恥ずかしがり屋なのか、葉の裏に隠れています。（撮影場所：B地点）

こうして拡大してみると蘭と呼ばれることに納得します。（撮影場所：B地点）

花が摘まれた跡がありました。憤りを感じます。※採取や損傷は禁じられています。（撮影場所：A地点）

次回の撮影は水曜日の予定です。（撮影場所：B地点）

開花記録一覧

●すずらん群生地に入る前に、必ず下記注意事項をご一読ください。

すずらんは、山梨県の自然記念物に指定されてます。採取や損傷は絶対にしないで下さい。群生地内での飲食や喫煙はご遠慮下さい。遊歩道以外の場所への立ち入りはご遠慮下さい。ゴミは各自必ずお持ち帰り下さい。ペットを連れてのご入場はご遠慮下さい。

すずらんの群生地案内板

●すずらんの里祭り　2011年5月27日(金)～5月29日(日)

山梨県の自然記念物にも指定されているすずらん群生地で、今年も「すずらんの里祭り」が行われます。まつり期間中は様々なイベントが行われ、上芦川から群生地までの無料送迎バスが運行されます。

詳細情報はこちら（笛吹市のサイト）

●芦川町について

このすずらん群生地は芦川町のシンボルになっていますが、芦川町はすずらんだけでなく、古民家集落や石垣の段々畑、山間を流れる渓流など、豊かな自然に溢れた素晴らしい山村です。訪れる人の心や体を癒やしてくれる、日本の原風景を感じさせる芦川町へお越しいただき、ネットでは伝えきれない芦川の素晴らしさをぜひ体感してみてください。

芦川エリアガイドはこちら

懐かしい日本の原風景