石和&春日居を巡る!まったりゆる旅サイクリング

【コース概要】

笛吹川サイクリングロードを走り、石和町内から春日居町内を巡るコースです。平坦な道が多いため、運動不足の方には程よい距離だと思います。途中、体験型ミュージアムやサイクリングロード・直売所など10ヶ所に立ち寄ります。お土産を買えたり、途中トイレ休憩ができる場所も多くあるコースです。ゆるーく、まったりと地元の人に出会いながら笛吹市内を走ります。この秋だけでなく、一年中楽しめるコースです。

スタート(源泉足湯広場) → テアトル石和 → やまなし伝統工芸館 → 笛吹川サイクリングロード → 笛吹川河原(市役所前) → かいじコンチェルトハウス → 中聖牛 → 春日居農産物直売所 → 春日居駅前足湯広場 → 石尊神社 → 鎮目見晴らしスポット → 笈形橋 → 芍薬塚 → さくら温泉通り → ゴール


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【コースレポ】

スタート地点の源泉足湯ひろばを出発し、国道411号線の方向へ直進します。道も狭く、交差点が多いので車に注意して走りましょう。黄色い点滅信号を右折し、直進します。すると右側に柿畑を発見!今が旬の柿がたくさんなっていました。収穫中のおじいちゃんに声をかけたら、なんと柿を頂きました。形も良く、大きくて綺麗な柿でした。石和町の特産品でもある柿。町内を走っていると柿畑を見つけることが多々あると思います。道路の脇で柿を販売しているお店もあります。また、石和町内には柿とぶどうが描かれたマンホールがあります。是非マンホールを見つけてみて下さい!

黄色の点滅信号を右折

柿畑を発見!

収穫中の柿

綺麗なオレンジ色をした柿

石和町特産品のぶどうと柿が描かれたマンホール

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CSCテアトル石和

映画館の正面

昭和44年にオープンした「テアトル石和」。こじんまりとした映画館で、上映中の効果音が聞こえてくるような劇場の歴史を感じる古い映画館です。映画1本なら千円、2本ならプラス200円、3本ならプラス400円とお得な価格で映画を楽しめます。隣接した建物には古い映画のポスターやサインなどが展示されています。見学希望者の方は受付で頼めば入れます。館内はまるでニューシネマパラダイスのような空間です。常連客である猫ちゃんたちにも運がよければ会えるかもしれません。

受付ではドリンクとポップコーンを販売

フィルムの音が館内に響きます

こじんまりした劇場

懐かしい映画のポスターがいっぱい!

住所 山梨県笛吹市石和町八田291
電話 055-262-4674
公式サイト http://www.csc.co.jp/

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テアトル石和を過ぎ、市部通りに入ります。右折し、そのまま100メートルほど直進すると笛吹警察署北の信号があります。三角屋というラーメン屋が目印です。そこを左折し直進します。すると国道20号線に突き当たります。四日市という信号を直進します。ここの交差点は、自転車専用道路があるので大きい道でも安心して横断できます。

市部本通り

笛吹警察署北の信号を左折

国道20号線に突き当たった四日市場の信号を直進

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やまなし伝統工芸館

やまなし伝統工芸館正面玄関

山梨県の伝統工芸品に関する歴史的な資料や作品を展示しています。伝統工芸品を参考に様々な手作りができる体験型ミュージアムです。貴石を使った貴石画や万華鏡・オリジナルアクセサリーもつくれます。(要予約)また本館2階のミュージアムショップでは甲州印伝や手彫印章・大石紬織物・甲州鬼瓦など、伝統工芸品を販売しています。今回は貴石画を体験してみました。使う石の色を選んで、写真フレームにボンドを使って貼り付けます。私は3種類の石を選びました。石1つ1つの形や色が微妙に違うので、表現するのに苦労しました。約40分で完成しました!万華鏡の場合、筒紙の紅花をすき混んである市川大門の手漉き和紙に、伊勢型紙を使ってオリジナルのステンシルができます。体験は約30分~1時間ほどでできます。万華鏡は次の機会に挑戦してみようと思います!

甲州水晶貴石細工

甲州印伝の革のなめし作業の模型

貴石画づくり

ミーシャの作品「金魚」

万華鏡づくり

万華鏡の中

住所 山梨県笛吹市石和町四日市場1566
電話 055-263-6741
開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(祭日の場合は火曜日)、祭日の翌日、年末年始
公式サイト http://www2.odn.ne.jp/crafts-yamanashi/

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やまなし伝統工芸館をあとにし、笛吹川へ向かいます。すると河内東のT路地に突き当たります。そこを左折し、御坂・八代方面へ向かいます。そこから50メートルほど直進します。すると、道がなだらかな傾斜になります。上り終えると交差点の先にサイクリングロードの入口が見えます。車の交通量が多い場所なので、注意して横断して下さい。

河内東の信号を左折

蛍見橋までゆるやかな傾斜が続きます

笛吹川サイクリングロード入口

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笛吹川サイクリングロード

全長約26.1kmある笛吹川サイクリングロード

笛吹川サイクリングロードは山梨市の万力公園から市川大門町の三郡東橋へと続くサイクリングロードです。長さは約26.1km、数ヶ所で一般道と接しています。今回は蛍見橋の交差点から入り、山梨市方面へ走ります。笛吹川と平行に道があり、大体がコンクリートで舗装されていますが、中には砂利道もあります。ジョギングされている方や同じようにサイクリングの方とすれ違うこともあるので、道を譲り合いながら走りましょう。川沿いを自転車で走るとさわやかな風を感じたり、虫の音がBGMのように聞こえてきます。

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笛吹川(市役所前)-石和ふれあいゾーン-

石和ふれあいゾーン

水飲み場

トイレ

サイクリングロードを走ると毎年夏に行われる花火大会の観覧席に辿り着きました。ここには、トイレや水場が設置されています。市役所の前には自動販売機もあるので水分補給やトイレ休憩にピッタリの場所です。ベンチも沢山あり、この日は釣りをしている人を多く見かけました。春は桜が咲くのでお花見の場所としても最高です。人気の「川中島の合戦」もここで行われています。夏は花火大会以外に、鵜飼など、様々なイベント会場になっています。

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再びサイクリングロードを200メートルぐらい走ると、国道411号線に続く傾斜のある道があります。そこを通り、411号線へ向かいます。そして直進すると石和温泉郷東入口の交差点を左折します。

国道411号線へ

石和温泉郷東入口を左折

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かいじコンツェルトハウス

かいじコンツェルトハウス

クラシックが流れる店内

生姜焼きランチ

コンサートホールが隣接する「カフェかいじコンツェルトハウス」。なんと500円ランチが食べられるお店です。ランチタイムは11時半から16時まで、近所に住むお年寄りや独り暮らしの方・家族連れなど幅広い世代に愛されている人気カフェです。お腹ペコペコな私は、数多くあるランチメニューの中から“生姜焼きランチ”を選びました。男性の方はごはんが大盛りの器になります。各テーブルにはバナナがあり、1人1本のサービスになります。こんなお店は初めてです!おかず付きのお得なランチです。お財布もお腹も満足!さらに常連になると、マイ箸をお店に置くことができます。次回は違うメニューを食べてみたいです!

【ランチメニュー
カツランチ・ハムカツランチ・生姜焼きランチ・目玉焼きランチ・焼き魚ランチ(まぐろ、あじ、塩さば、しゃけ)・アジフライランチ・牛丼・和風きのこスパゲティー・ミートソーススパゲティー・ナポリタン

住所 山梨県笛吹市春日居町小松1173
電話 0553-26-5343
営業時間 10:00~21:00、10:00~16:00(第1月曜日以外の月曜日)
定休日 第1月曜日
公式サイト http://ggyao.usen.com/0005006751/

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中聖牛

笛吹川以外にもよく見られる中聖牛

中聖牛の案内板

菱牛

昼食を終え、再びサイクリングロードに戻ってきました。山梨市方面へ走って行くと棒状のオブジェのようなものが何台も川岸にありました。近くに「中聖牛」という看板を発見しました。これは武田信玄が創案したと言われる伝統的水防工法の「聖牛」というものでした。現在も山梨県の急流である釜無川、笛吹川に施工されています。武田信玄の勢力圏拡大に伴って天竜川、大井川、安倍川、富士川に伝わり、享保年間以後は各地に流布するに至ったそうです。聖牛は水防の一種で、主に急流河川に複数個配置され、減勢効果、導流効果があります。三角錐に木を組み合わせた形状で、その形が牛の角に似ていることから「聖牛」と名付けられたと言われています。聖牛は、その大きさにより、大聖牛、中聖牛などがあり、地域によっては、聖牛を「川倉」と呼ぶところもあります。また、材木を四角錐に組んだものは「菱牛」と呼ばれるなど、多くの種類があるそうです。今でもコンクリートを使っています。戦国時代から引き継がれている技術がこんなところにあるとは思いませんでした。武田信玄は戦術だけではないのですね!

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そのままサイクリングロードを走っていると川沿いを走っていた道がどんどん川岸から離れていき、一般道と合流する地点があります。しかしそのまま細い道の方を走るとその先は行き止まり?!と思いきや、突き当たった道の左にはトンネルがありました。この短いトンネルをくぐり、山梨市と春日居町を繋ぐフルーツラインに入ります。フルーツラインを左折して、春日居農産物直売所を目指します。

2本の道に分かれる

真っ直ぐ走る

トンネルをくぐり抜ける

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春日居農産物直売所

フルーツライン沿いにある春日居農産物直売所

店内の様子

桃ジュースを購入

2005年にオープンした直売所で、建物の周囲には桃畑が一面に広がっています。季節の果実・野菜以外に焼き菓子やお花など、多種類の商品を取り揃えている直売所です。こちらでは買い物とトイレ休憩として立ち寄るのがオススメです!いつも直売所ニュースでお世話になっている橋本さんにレジをお願いしました。今回は100円の桃ジュースを購入しました!ジューシーで甘い!そしてスタッフさんの笑顔で元気がでました!

住所 山梨県笛吹市春日居町桑戸817-1
電話 0553-20-2211
営業時間 9:30~17:00 (桃の出荷時期は9:00~17:30)
定休日 火曜日(第1・3・5) ※桃の出荷時期は無休
詳細情報はこちら

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春日居足湯施設

地元の人が集まる足湯

足湯施設の外観

駐輪場に駐輪しましょう!

直売所から春日居町駅前にある足湯で疲れた体をリフレッシュ!春日居足湯施設は電車待ちの方や近所の方が利用する足湯です。アルカリ性単純温泉で神経痛・筋肉痛・関節痛・打ち身・慢性消化器病・痔疾・冷え性・疲労回復などの効能がありあます。荷物置きのロッカーも無料で利用できます。地元の人に混ざって足湯に入らせてもらいました。地元の人と話ながらゆっくり時間が流れ・・・心も体もポカポカになりました!

【利用方法】
かかとから15cmほどを約15~20分間温泉に入れてください。
お湯の中を歩くときは足元に注意してください。
※2011年11月2日(水)10時~2011年11月9日(水)15時まで「第5回菊の散歩路」が開催されます。春日居町中輪菊愛好会の会員が丹精込めて栽培した菊を自宅の庭先に並べて展示しています。足湯事務所前に散策路の案内図があります。こちらもサイクリングコースに入れても◎です!

住所 山梨県笛吹市春日居町別田387-1
営業時間 10:00~18:00(4月1日~9月30日)  10:00~17:00(10月1日~3月31日)
定休日 年末年始(12月30日~1月1日)

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石尊神社

サンコー貴金属(株)の横に建つ石尊神社

公園がある石尊神社

春日居足湯施設からJR中央線の路線沿いを走り、雁坂みちから平等川へ来ました。平等川堤防沿いにあるサンコー貴金属(株)の横に石尊神社とかかれた小さな建物がありました。そこから100メートルほど川沿いをさらに走ると公園に隣接した石尊神社と描かれた神社がありました。こちらの神社は戦前、三柱大神と呼ばれ、祭神は崇神天皇・天照大神・阿不利大神が祀られていました。しかし、戦後社殿を修復し「石尊神社」と改名しました。農耕には水が必要なので、今は水の神様である石尊大権現を祀っています。神社の中を覗くと、天井には家紋のような絵が描かれていました。

天井に鳥や花の絵が描かれている

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さらに川沿いを走ると右側に春日居町民スポーツ広場が見えてきました。そこでは真剣に野球の練習をしている少年達やジョギングをしている女性、公園で遊ぶ子ども達の姿が見られました。川を見ながら走ると、川で泳ぐ錦鯉や野生の鳥を発見しました。春日居町は錦鯉が有名ですが、まさか川にもいるとは思ってもいませんでした。春日居町民スポーツ広場から岡部共選所の横の坂道を上がり、西関東道路の下をくぐり、さらに坂を登って行くと、100メートル先にある見晴らしスポットにたどり着きます。立ち漕ぎは難しいので、ここでは自転車を引いて歩きましょう!

春日居町民スポーツ広場

野生の鳥

岡部共選所横の坂道

西関東道路の下をくぐっていく

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鎮目見晴らしスポット

見晴らしスポットからの眺め

高台のため、甲府盆地特有の扇状地を眺められます。天気が良い日には富士山も見られます。周りにはぶどう畑が広がっていて、思わず「やっほー!」と叫んでしまいたいくらい、素晴らしい景色が広がっていました。帰りは一気に下りたい・・・と思い、途中まで速いスピードで下っていました。しかし、予想以上のスピードにより急に恐くなり、ゆっくり下りました。カーブが続き、見通しが悪いのでスピードの出し過ぎには注意しましょう!

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笈形橋

笈形橋

修験者などが背負う笈

笈形焼き

見晴らしスポットから雁坂みちへ向かう途中に通る橋があります。この橋は「笈形橋(おいがたばし)」といい、橋には笈形焼きと笈籠が描かれていました。なぜ笈形(おいがた)なのかというと、毎年4月1日から中旬に春日居町の御室山で、長さが約400mもある「笈形焼き」が行われているからです。平安時代の頃から明治初期まで行われていましたが、再び昭和63年から行われるようになりました。笈とは衣服や書籍・食器などを収めて背に負う箱のことです。今年は東日本大震災の影響により中止になってしまいましたが、来年は行われる予定だそうです。

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芍薬塚

民家の入口にある芍薬塚

芍薬塚の案内板

ひっそりと木の陰にある芍薬塚

雁坂みちに出て鎮目の交差点を左折すると、細い道に「芍薬塚」という看板が立っていました。天正10(1582)年3月織田・徳川軍が甲斐に侵攻してきた際、武田勝頼は新府城を焼き、新府城から岩殿山目指して落ちていきました。この時、武田の臣渡辺加兵衛久郡は主君勝頼の命により一族を率い、ひそかに2歳になる幼主(男子)を自分の在所である鎮目村にかくまわりました。しかし、翌天正11年3月不幸にも幼児は病死してしまいました。渡辺氏は自分の屋敷(鎮目1丁目)の隅に密かに葬り、幼児が生前好きだった芍薬を植えて後生を弔いました。その後、文化4(1807)年に加兵衛の子孫の渡辺太郎兵衛保らは墓の荒廃を嘆かわしく思い、新たに石碑をつくり、芍薬も株分けして現在地に改葬したそうです。残念ながら芍薬を見つけることはできませんでしたが、今でもこうして民家の片隅にひっそりとある芍薬塚を知ることができてよかったです。

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さくら温泉通り

石和温泉さくら温泉通り

最後はさくら温泉通りを走ってゴール地点の源泉足湯広場へ向かいます。この温泉通りは近津用水沿いに東西約1kmあり、通り沿いには温泉旅館・ホテルが立地しています。この通りには名前の通り桜並木が続き、ウォーキング用のウッドデッキがあります。春はきっと、花吹雪の中を自転車で走ることができますね。

【感想】

普段は自動車通勤のため、久々に自転車を乗って遠出をした旅でした。タイトルの通り、前半はまったり・ゆったりと石和町や春日居町を走りながら「笛吹市はのどかなだなぁ~」と思いながら自転車を漕いでいました。始めに行ったやまなし伝統工芸館では、貴石画体験によりすてきな思い出ができました。お昼ごはんを食べたかいじコンツェルトハウスは、普段から通いたいお店になりました。(私も常連になって、マイ箸を置きたい!)最後の見晴らしスポットは途中まで立ち漕ぎで行けましたが、後はずっと自転車をひいて登っていました。その苦労もあり、見事な景色が見られました。帰りの下り坂は最高でした!千円の予算を500円オーバーしてしまいましたが、自動車だと立ち寄れない場所へ行けたり、乗っている時に風を感じたり、歴史を知れたり、とても充実した1日でした。(取材:ミーシャ/2011.10)

【走行距離】24.1km
【所要時間】約6時間15分
【料金】入館料300円+貴石画600円(やまなし伝統工芸館)+昼食代500円(かいじコンツェルトハウス)+桃ジュース代100円(春日居農産物直売所)=1500円

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