特集:やまなしヌーボーで乾杯!

甲州人とワイン

さっさ:「コノハ先生、このまえ酒屋さんで珍しい物見ちゃいました。ワインが一升瓶で売ってたんですよ。ちょっと驚いたんですけど…。」

コノハ先生:「ほっほー、初めて見たのかね。一升瓶のワインは山梨では常識じゃ。」

さっさ:「そうなんですか?ワインって750mlぐらいのおしゃれなボトルに入って売られてる物しか知らなかったけど…。」

コノハ先生: 「山梨では昔から、それぞれのブドウ農家が組合の株主になって、共同で醸造場を運営したりしておったんじゃ。そこへ自分の農園で収穫されたブドウを持ち込んで、自宅用のワインを造ったんじゃな。一升瓶に詰められるのはそういうワインが多い。こういった共同の醸造場が元々の基礎になっているワイナリーもあるんじゃぞ。」

さっさ:「へー、知らなかった。自分だけのワインってなんかワクワクしますね。」

一升瓶ワイン

コノハ先生:「昔はブドウ農家へ近所の人が訪ねて来れば、一升瓶のワインと湯呑でもてなしたものじゃ。冠婚葬祭の場にも一升瓶のワインは欠かせなかった。あるお爺さんなんかは、自分の好きなように何種類ものワインをブレンドしたりしてな。」

さっさ:「え?そんな邪道…、じゃない、ユニークな飲み方もあるんですね。」

コノハ先生:「気取って飲むのだけがワインの飲み方ではないぞ。山梨の人にとっては、ワインは最も身近な酒なのじゃ。愛情を込めて『ブドー酒』と呼んだりしておる。」

さっさ:「山梨では、ワインこそが地酒なんですね。ワインってなんだか敷居が高いような気がしてたけど、すごく身近に感じてきたなー。」

コノハ先生:「甲州人にとってワインは生活に根ざした酒なのじゃ。軒先で湯呑で一杯というのもオツなもんじゃ。」

さっさ:「はい、素敵な飲み方だと思います!」

写真協力:ニュー山梨ワイン醸造

ワイン特集に戻る

 

ページトップへ

〒406-0834 山梨県笛吹市八代町岡513-5 Tel.055-287-8851 Fax.055-287-8852
Copyright 2009-2012 Fuefuki-syunkan.net. All Rights Reserved.