2009 笛吹の夏祭り 「春日居納涼盆おどり大会」レポート

盆おどりで夏を満喫!

午後6時30分。お楽しみ抽選会の番号が入ったウチワの配布がはじまると、会場の春日居小学校校庭は、人、人、人でいっぱいに。1,000枚用意されたウチワもすぐに完配。いったいこれだけの人がどこから湧き出てきたのだろう?そう思わせる光景が目の前に広がっている。やはりお祭りが人を呼ぶのだろう。

7時。花火の合図とともにお祭りがスタート。開会式では、大会実行委員長の田中区長会長と来賓の荻野市長がそれぞれ挨拶。続いて開会が宣言されると、お祭り気分も全開。ヨーヨーの無料配布では子供たちがコーナーに殺到。焼きそば、かき氷、たこ焼きなどの夜店も大勢の人で賑わいだした。

第1部は、春日居東保育所と西保育所の年長さんたち65名による「ちびっ子太鼓」の演奏。全員で「ヤアーッ」と掛け声を上げて一斉にバチを突き上げたり、自分のパートのタイミングをハズさずにしっかり演じてる姿を見ると、相当ガンバって練習したんだなと感心。今夜のお祭りのために組んだ合同チームとは思えないほど、ピッタリ息の合った演奏を披露した園児たちに、観客も大きな拍手を送っていた。

7時30分。笈形焼き点灯。会場からはあいにく校舎に隠れて見えないのが残念。で、会場を少し離れて見に行くと、ご覧のとおり。ナント縦360m、横310mもある笈形焼きが山の斜面いっぱいに。
点灯とほぼ同時刻にはじまった盆おどり。祭りの看板イベントだ。白地に紺柄の浴衣を着た文化協会民謡部の女性たちが会場真ん中に組まれた櫓(やぐら)を囲み、大きな輪をつくった。流れてきたのは「春日居音頭」。一曲目はやはり春日居町のご当地音頭でスタート。その後、「炭坑節」「甲州よっちゃばれ踊り」など盆おどりでよく聞くおなじみの曲がかかると、輪に加わる人もだんだん増えていった。

8時からの第2部は、春日居中学校吹奏楽部の演奏で幕開け。指揮をとる顧問の内田先生以下、41名の生徒が思い思いの浴衣姿で現れ、耳よりもまず目で観客を魅了。そこだけ花が咲いたような雰囲気の中、ピカピカの金管楽器やドラムセットがナイター照明に映え、いっそう華やかさを引き立てる。演奏のオープニングは、吹奏楽の定番「コパカバーナ」。ほかに「ジュピター」「天体観測」など若者らしくJポップの曲も披露。客席からのアンコールに応え、最後はホワイトベリーの「夏まつり」で会場を盛り上げた。

8時20分、今夜2回目の盆おどり。民謡部の人たちの間に町民も混じり、踊りの輪も二重になった。盆おどりを通じて地域住民の交流の輪、親ぼくの輪が文字どおり広がった瞬間だ。その場で雰囲気を味わうだけでも楽しい盆おどり。子供からお年寄りまで、町民にとって盆おどりは真夏の夜の楽しいイベントになっている。「平成音頭」「ご祝儀音頭」など盆おどりは9時まで続き、おどり手はもちろん、見ている人も存分に夏祭りを満喫した様子だった。

お祭りの最後はお待ちかね「お楽しみ抽選会」。大会実行委員長が番号の入ったボールを箱から取り出し、当選番号を発表。ステージ前はエコバッグなどの賞品を受け取る人たちであふれ、盛況なうちにお祭りは終わった。当日は、日川高校の女子生徒2名がボランティアとして様々な場面で活躍。また、春日居小学校1年の生徒さんたちが描いた72個の灯篭が飾られ、来場者が楽しく過ごせるひとときを演出した。 (取材:しんたま)

 

 

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